プラチナ platinum 2005 7 18

 水が、水素と酸素で構成されていることは、ご存じだと思います。
その比率は、2対1です。
だから、水素と酸素を、2対1の割合で、容器に入れれば、水ができるか。
 実は、それだけでは、何も起きません。
水素と酸素が合体して、水に変身するという化学変化を起こすには、何か刺激が必要です。
そこで、一般的には、火花を使うのです。
 しかし、火花を使うのは嫌だと言う人もいるでしょう。
そういう場合は、プラチナ(白金)を使います。
プラチナは、「水素と酸素が合体して、水に変身するという化学変化」を促進する働きがあります。
 一般的に、水素も酸素も、原子レベルでは存在しません。
通常、分子レベルで、つまり、水素分子や酸素分子という形で存在します。
 しかし、分子レベルでは、他の原子(元素)とは、合体しにくいのです。
つまり、合体するには、一度、分子レベルから、原子レベルに分解する必要があるのです。
そこで、その際に、火花やプラチナが、補助役として活躍するのです。
(一般的に、分子レベルを、原子レベルに分解するには、エネルギーが必要です)。
 ところで、プラチナが、どうして、そういう働きをするのか、不思議でしょう。
これは、「表面の科学」という分野です。
金属は、金属原子が結晶構造になっていますが、表面の金属原子は、特殊な働きをするのです。
表面の金属原子は、他の分子を取り込んで、原子レベルに分解する作用があるのです。
 そういうわけで、水素と酸素の混合気体に、プラチナを入れれば、
プラチナが、水素分子や酸素分子を分解し、
その結果、水素原子と酸素原子が合体し、水ができるのです。

水 H2O 2005 7 12
 水が、水素と酸素で構成されていることは、ご存じだと思います。
その比率は、2対1です。
 だから、水素と酸素を、2対1の割合で、容器に入れれば、水ができるか。
実は、これでは、何も起きません。
 それは、人間と同じで、
「あの二人は、いつか結婚するだろう。しかし、見ていて、じれったい」という場合があります。
このような場合、仲人が、二人の仲を取り持って、結婚へ導くでしょう。
 実は、水素や酸素も、仲人が必要なのです。
水素と酸素を、容器に入れて、閉じ込めたら、火をつけるのです。
つまり、火花を使うのです。
 こうすると、容器の中で、爆発が起き、
水素と酸素が、仲良く合体して、水となります。
 基本的に、水素も酸素も、原子レベルでは存在しません。
ともに、分子レベルで存在しています。
しかし、分子同士で、合体というわけにはいかないのです。
 こういう場合、水素と酸素が合体するには、一度、原子レベルに分解する必要があります。
そこで、火花というエネルギーを使うのです。
 ところで、水は、燃えるか。
燃えるかもしれません。
 火山で、水蒸気爆発が起きる時、膨大なエネルギーが発生します。
もちろん、これは、水が燃えているというより、
水素原子や酸素原子の「激しい衝突」が起きているのだと思います。





































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